ドクター・スタッフコラム
(一旦保留)脂肪溶解注射は顎下に何回くらい必要?効果の目安と向いている人を医師が解説
顎下の脂肪溶解注射は、軽度〜中等度の二重あごやフェイスラインのもたつきに対して、3〜5回程度を目安に行うことが多い治療です。
効果の判定は1回ごとに行うのではなく、腫れが落ち着く4〜6週間後に変化を確認します。
脂肪量が多い方、たるみや骨格の影響が強い方は、脂肪溶解注射だけでは限界があり、脂肪吸引や糸リフトなど別の治療が適します。
顎下の脂肪溶解注射とは?
顎下の脂肪溶解注射とは、顎下の皮下脂肪に薬剤を注入し、脂肪細胞に作用させることで、二重あごやフェイスラインのもたつきをすっきり見せる美容医療です。
主な対象は、以下のような悩みです。
- 顎下の脂肪がつまめる
- 横顔のフェイスラインがぼやけている
- 二重あごが気になる
- 体重は大きく増えていないのに顎下だけ丸い
- 脂肪吸引には抵抗がある
- 切らずに顎下をすっきりさせたい
脂肪溶解注射は、体重を大きく減らす治療ではありません。
あくまで、顎下の部分的な皮下脂肪に対して行う部分痩せ治療です。
脂肪溶解注射の医学的な定義
脂肪溶解注射は、脂肪細胞や脂肪組織に作用する成分を皮下に注入し、局所的な脂肪量の減少を目指す注入治療です。
顎下では、主に以下を目的に行います。
- 顎下の厚みを減らす
- 二重あごを軽減する
- 横顔のラインを整える
- 顔と首の境目を明瞭にする
- 小顔治療の一部として輪郭を整える
注射で脂肪を減らす治療であり、皮膚を切開して脂肪を直接吸引する脂肪吸引とは異なります。
よくある誤解|顎下の脂肪溶解注射は1回で完成する治療ではない
顎下の脂肪溶解注射で多い誤解は、「1回で二重あごがなくなる」「脂肪吸引と同じくらい変化する」というものです。
実際には、脂肪溶解注射は少しずつ変化を出す治療です。
1回で劇的な変化を狙う治療ではなく、複数回の施術で顎下の厚みを段階的に減らします。
顎下の脂肪溶解注射は何回くらいで効果が出る?
顎下の脂肪溶解注射は、3〜5回程度が目安です。
脂肪量が少ない方は3回前後、顎下の脂肪量が比較的多い方は5回前後を目安にします。
一般的な目安は以下です。
| 回数 | 変化の目安 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 1回 | 腫れが落ち着いた後に軽度のすっきりとした変化を感じる | 脂肪量が少ない人 |
| 2〜3回 | 顎下の厚みの変化を感じやすい | 軽度〜中等度の二重あご |
| 4〜5回 | フェイスラインの変化を確認しやすい | 顎下の脂肪がつまめる人 |
| 6回 | 仕上げの追加として検討 | 脂肪量が多い人 |
効果を感じる時期はいつ?
効果を判断する時期は、施術直後ではありません。
顎下の脂肪溶解注射は、注入後に腫れが出るため、直後はむしろ顎下がふくらんで見えます。
効果判定の目安は以下です。
- 施術直後:腫れ・赤み・熱感が出る
- 数日〜2週間:腫れや内出血が落ち着く
- 4〜6週間後:顎下の厚みの変化を判定しやすい
- 3〜5回後:フェイスライン全体の変化を確認しやすい
1回ごとの変化は小さくても、複数回重ねることで顎下の厚みが少しずつ減り、横顔の印象が変わります。
顎下の脂肪溶解注射が効く仕組み
顎下が二重あごに見える主な理由は、皮下脂肪、皮膚のたるみ、顎の骨格、姿勢の影響です。
脂肪溶解注射が作用するのは、このうち皮下脂肪です。
脂肪細胞に作用する
脂肪溶解注射は、薬剤を顎下の皮下脂肪層に注入します。
薬剤が脂肪細胞に作用し、脂肪のボリュームを減らすことで、顎下の厚みを軽減します。
炎症反応により一時的に腫れる
脂肪溶解注射は、注入後に一時的な炎症反応を起こします。
そのため、施術後は腫れ、赤み、熱感、圧痛が出ます。
これは薬剤が作用している過程で起こる反応です。
腫れが引いてから、顎下の変化を判定します。
脂肪以外の原因には効果が限定される
脂肪溶解注射で改善しにくい原因は以下です。
- 皮膚のたるみ
- 顎が小さい骨格
- 下顎が後退している骨格
- 首の筋肉のゆるみ
- むくみ
- 姿勢による二重あご
- 体重増加による全体的な脂肪
顎下の脂肪が少ない方に脂肪溶解注射を続けても、満足度は上がりません。
原因に合わせた治療選択が重要です。
顎下の脂肪溶解注射が向いている人
顎下の脂肪溶解注射が向いているのは、以下のような方です。
- 顎下の脂肪が手でつまめる
- 二重あごが軽度〜中等度
- 皮膚のたるみが強くない
- 切らずに顎下をすっきりさせたい
- ダウンタイムを短くしたい
- 少しずつ自然に変化したい
- 脂肪吸引には抵抗がある
特に、写真で横顔を見たときに顎下だけ丸く見える方は、脂肪溶解注射の適応を判断しやすいタイプです。
顎下の脂肪溶解注射が向いていない人
以下に当てはまる方は、脂肪溶解注射だけでは変化が弱くなります。
- 顎下の脂肪量が多い
- 皮膚のたるみが強い
- フェイスラインのゆるみが主な悩み
- 顎が小さい、または後退している
- 1回で大きな変化を希望している
- シャープな輪郭を明確に作りたい
このような方には、顎下脂肪吸引、糸リフト、ヒアルロン酸注入、ボトックス注射などを組み合わせて検討します。
顎下の脂肪溶解注射のダウンタイム
顎下の脂肪溶解注射は、切開を伴わない治療です。
ただし、ダウンタイムがまったくない治療ではありません。
主なダウンタイムは以下です。
- 腫れ
- 赤み
- 内出血
- 痛み
- 熱感
- しびれ
- 硬さ
- つっぱり感
- 触ったときの違和感
ダウンタイムの目安
顎下の脂肪溶解注射後の経過は、以下が目安です。
| 時期 | 起こりやすい変化 | 過ごし方 |
|---|---|---|
| 当日 | 腫れ、赤み、熱感、痛み | 飲酒・激しい運動を避ける |
| 1〜3日 | 腫れのピーク、圧痛 | 強く揉まない |
| 1〜2週間 | 内出血、硬さ、違和感 | メイクやマスクで調整しやすい時期 |
| 4〜6週間 | 腫れが落ち着き効果判定しやすい | 次回施術の判断を行う |
顎下は人目に入りやすい部位です。
大切な予定がある方は、施術時期を調整してください。
注意すべきリスク
顎下には神経、血管、唾液腺、リンパ節、筋肉があります。
注入部位や深さを誤ると、望まない症状につながります。
注意すべきリスクは以下です。
- 強い腫れ
- 広範囲の内出血
- しびれの長期化
- 口角の動かしにくさ
- 笑ったときの左右差
- 飲み込みにくさ
- 皮膚の凹凸
- 硬結
- 感染
- 皮膚障害
施術後に必要なアフターケア
顎下の脂肪溶解注射後は、腫れや内出血を長引かせないために、当日の過ごし方が大切です。
施術後の注意点は以下です。
- 当日の飲酒を避ける
- 当日の長風呂・サウナを避ける
- 激しい運動を数日控える
- 注入部位を強く揉まない
- 顎下を強く圧迫しない
- 腫れが強い時期は冷やしすぎない範囲で調整する
- 赤みや痛みが強いときは早めに相談する
自己判断で強くマッサージすると、炎症が強く出たり、腫れが長引いたりします。
施術後のケアは、医師の指示に従うことが重要です。
顎下の脂肪溶解注射と他治療の比較
顎下のもたつき治療は、脂肪溶解注射だけではありません。
原因に合わせて、脂肪吸引、糸リフト、ボトックス、ヒアルロン酸注入などを検討します。
| 項目 | 脂肪溶解注射 | 顎下脂肪吸引 | 糸リフト | 顎ヒアルロン酸 |
|---|---|---|---|---|
| 主な目的 | 顎下の脂肪を少しずつ減らす | 顎下の脂肪を直接吸引する | フェイスラインを引き上げる | 顎先を整え横顔を補正する |
| 向いている悩み | 軽度〜中等度の二重あご | 脂肪量が多い二重あご | たるみ・もたつき | 顎が小さい・後退している |
| 回数 | 3〜5回程度 | 基本1回 | 状態により追加 | 状態により追加 |
| 変化の大きさ | 穏やか | 大きい | 引き上げ中心 | 横顔のバランス改善 |
| ダウンタイム | 腫れ・内出血 | 腫れ・内出血・圧迫 | 腫れ・つっぱり感 | 腫れ・内出血 |
| 傷跡 | 注射跡 | 小さな吸引口 | 針穴 | 注射跡 |
| たるみ改善 | 限定的 | 脂肪減少が中心 | 得意 | 直接のたるみ改善ではない |
| おすすめの人 | 切らずに自然に変えたい人 | しっかり変化を出したい人 | 輪郭のゆるみが気になる人 | Eラインを整えたい人 |
脂肪溶解注射のメリット
顎下の脂肪溶解注射のメリットは、切らずに二重あごへアプローチできる点です。
主なメリットは以下です。
- メスを使わない
- 注射のみで施術できる
- 顎下の部分痩せを目指せる
- 脂肪吸引より始めやすい
- 少しずつ自然に変化する
- 施術時間が比較的短い
- 軽度の二重あごに向いている
- フェイスライン治療の入口として検討しやすい
周囲に気づかれにくく、自然に変化したい方に向いています。
脂肪溶解注射のデメリット
顎下の脂肪溶解注射には、明確な限界もあります。
主なデメリットは以下です。
- 1回で大きな変化は出にくい
- 3〜5回程度が必要
- 脂肪量が多いと変化が弱い
- 皮膚のたるみは大きく改善しない
- 骨格による二重あごには不向き
- 腫れや内出血が出る
- 効果判定まで時間がかかる
- 製剤や注入設計で仕上がりが変わる
「注射だから簡単」と考えて自己判断で回数だけ増やすと、費用と時間がかかるだけで満足度が上がりません。
診察で原因を見極めることが重要です。
顎下の脂肪溶解注射で失敗しないための判断基準
顎下の脂肪溶解注射で満足度を高めるには、最初に「何が原因で二重あごに見えているか」を確認します。
診察で見るポイントは以下です。
- 顎下の脂肪量
- 皮膚のたるみ
- 顎先の位置
- 下顎の骨格
- 首との境目
- 正面と横顔のバランス
- 口元の突出感
- 体重変化
- 希望する変化の大きさ
- ダウンタイムの許容範囲
脂肪が原因なら脂肪溶解注射が候補になります。
脂肪量が多ければ脂肪吸引、たるみが強ければ糸リフト、顎の小ささが目立つなら顎ヒアルロン酸を検討します。
恵聖会クリニックが顎下治療で大切にしていること
恵聖会クリニックでは、顎下の脂肪溶解注射を「とりあえず注射する治療」として考えていません。
二重あごの原因を確認し、脂肪・たるみ・骨格のどこに問題があるかを診断したうえで、適した治療を提案します。
特に重視している点は以下です。
- 脂肪溶解注射で変化が出るかを見極める
- 必要以上に回数を増やさない
- 顎下脂肪吸引との適応を比較する
- フェイスライン全体のバランスを見る
- 自然な変化を優先する
- ダウンタイムと予定を踏まえて提案する
- 施術後の不安に対してアフターフォローを行う
顎下は、わずかな変化でも顔全体の印象が変わる部位です。
脂肪だけを見るのではなく、横顔、首、口元、フェイスラインを総合的に判断します。
恵聖会クリニックが顎下治療で選ばれる理由とポリシー
圧倒的な症例数と幅広い治療経験
恵聖会クリニックは、二重整形、脂肪吸引、豊胸、形成外科領域まで幅広い施術を行っている美容外科・美容整形クリニックです。
脂肪吸引の症例数は4,760件です。
※2025年12月31日時点
顎下治療では、脂肪溶解注射だけでなく、顎下脂肪吸引、糸リフト、ヒアルロン酸注入など、複数の選択肢から適応を判断できます。
2000年開院、2026年時点で開院27年目
恵聖会クリニックは2000年に開院し、2026年時点で開院27年目を迎えます。
開院から間もなく30年を迎える長い歴史の中で、多くの患者様の美容医療に向き合ってきました。
長い経験の中で培った診断力と技術力をもとに、顎下の脂肪だけでなく、たるみや骨格の影響まで見極めています。
ご紹介で来院される患者様が多い
恵聖会クリニックでは、毎月多くの方がご紹介で来院されています。
「全ての方にご満足いただく施術を提供し続ける」というポリシーが、ご紹介という形で結びついていると考えています。
美容医療は、仕上がりだけでなく、診察時の説明、施術後の経過、アフターフォローまで含めて信頼が大切です。
患者様お一人おひとりに合わせた施術提案
顎下の二重あごには、脂肪、たるみ、骨格、姿勢、体重変化など複数の原因があります。
恵聖会クリニックでは、患者様お一人おひとりの悩みに寄り添い、適した施術方法を提案します。
脂肪溶解注射が合う方には注射を提案し、注射だけでは変化が弱い方には別の治療を説明します。
アップセルをしない
恵聖会クリニックでは、ホームページに記載のない高額な施術料金を提示することはありません。
「高度な美容医療を適正価格でご提供する」というポリシーを大切にしています。
顎下の脂肪溶解注射でも、必要以上の回数や不要な組み合わせ治療を勧めることはしません。
無理・強引な勧誘をしない
美容医療は、患者様が納得したうえで受けることが重要です。
恵聖会クリニックでは、無理・強引な勧誘は行いません。
脂肪溶解注射、脂肪吸引、糸リフトなど、それぞれのメリットとデメリットを説明し、納得いただいたうえで施術に進みます。
徹底したアフターフォロー
顎下の脂肪溶解注射後は、腫れや内出血、しびれ、硬さなどが不安につながります。
恵聖会クリニックでは、施術は受けたら終わりではないと考え、アフターフォローを徹底しています。
経過に不安があるときは、自己判断せずご相談ください。
「大阪公立大学 大学院医学研究科 形成外科学教室」と連携
恵聖会クリニックは、「大阪公立大学 大学院医学研究科 形成外科学教室」と連携し、保険診療における形成外科治療領域の技術的向上を目指している美容外科・美容整形クリニックです。
美容医療においても、解剖学的な理解と安全性を重視した診療を大切にしています。
よくある質問
Q1. 顎下の脂肪溶解注射は何回で効果が出ますか?
目安は3〜5回です。軽度の二重あごは3回前後、脂肪量が多い方は5回前後を目安にします。
Q2. 顎下の脂肪溶解注射は1回だけでも意味がありますか?
1回でも軽いすっきり感を感じる方はいます。ただし、顎下の見た目の変化を確認するには複数回が基本です。
Q3. 効果はいつから分かりますか?
効果判定は4〜6週間後が目安です。施術直後は腫れるため、細くなったかどうかの判断には向きません。
Q4. 顎下の脂肪溶解注射は痛いですか?
注入時のチクッとした痛み、施術後の圧痛、熱感が出ます。痛みの感じ方には個人差がありますが、我慢できる範囲の方が多い治療です。
Q5. 顎下の脂肪溶解注射でたるみは改善しますか?
たるみ改善は限定的です。脂肪が減ることで軽く見えることはありますが、皮膚のたるみが主な原因なら糸リフトなど別の治療を検討します。
Q6. 脂肪溶解注射と顎下脂肪吸引はどちらがいいですか?
軽度〜中等度の脂肪には脂肪溶解注射、脂肪量が多い二重あごには顎下脂肪吸引が向いています。希望する変化の大きさで選びます。
Q7. 顎下の脂肪溶解注射は腫れますか?
腫れます。目立つ腫れは数日〜2週間程度が目安で、細かな腫れや硬さは4〜6週間かけて落ち着きます。
Q8. 顎下の脂肪溶解注射を何回も続けても大丈夫ですか?
必要回数を超えて続けることはおすすめしません。2〜3回後の変化を確認し、注射を続けるか、別治療へ切り替えるかを判断します。
Q9. 顎下の脂肪溶解注射で小顔になりますか?
顎下の脂肪が原因なら、フェイスラインがすっきりして小顔に見えます。顔全体の脂肪や骨格が原因なら、別の治療が必要です。
Q10. 施術後に気をつけることはありますか?
当日の飲酒、長風呂、サウナ、激しい運動は避けてください。注入部位を強く揉まず、腫れや痛みが強いときは早めに相談してください。
まとめ|顎下の脂肪溶解注射は3〜5回が目安、適応判断が重要
顎下の脂肪溶解注射は、軽度〜中等度の二重あごに対して、3〜5回程度を目安に行う治療です。
効果は施術直後ではなく、腫れが落ち着く4〜6週間後に判定します。
ただし、顎下のもたつきの原因は脂肪だけではありません。
皮膚のたるみ、顎の小ささ、骨格、首の筋肉、むくみが原因なら、脂肪溶解注射だけでは十分な変化が出ません。
BNLS(脂肪溶解注射)について詳しく見る
監修医情報
- 医師名
- 上尾 弘美
- 略歴
-
2016年 愛媛大学医学部卒業
卒業後、大学病院、関連市民病院にて小児科医として従事
2023年 某美容外科クリニック勤務を経て、恵聖会クリニック入職
- 所属学会
- ボトックスVST認定医
ジュビダームVST認定医
- 資格
- 小児科専門医
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