ドクター・スタッフブログ
鬼頭尚也医師ブログ
第1回:【プロローグ】クリニック発だからできた「妥協なきスキンケア」の全貌
こんにちは。
恵聖会クリニックのなおやです!
日々、美容外科・美容皮膚科の現場で多くの患者様のお肌と向き合っている私たちですが、カウンセリングの中でよくこんなご相談を受けます。
「レーザー治療を受けた後、家ではどんなスキンケアを使えばいいですか?」
「市販の高いエイジングケア化粧品を使っているのに、なかなか肌悩みが改善しなくて……」
シミ、シワ、たるみ、乾燥、ニキビなど、お肌の悩みは人それぞれですよね。私たちは最先端の美容医療機器や注入治療を駆使して、患者様のお肌を美しく、健やかな状態へ導くお手伝いをしています。
しかし、どれだけクリニックで素晴らしい治療を行ったとしても、それはあくまで「特別なケア」です。 お肌の美しさを根本から作り上げ、そしてその良い状態を持続していくためには、365日、毎日ご自宅で行う「ホームケア(スキンケア)」が絶対に欠かせません。
そこで私たちは、一つの大きな壁にぶつかりました。
「患者様に胸を張っておすすめできる、本当に結果が出る安全なスキンケアが、果たして世の中にあるのだろうか?」
ということです。
世の中には星の数ほどの化粧品があふれています。しかし、一般的な市販の化粧品にはどうしても「コストの壁」や「万人受け(どんな肌質の人でもトラブルが起きにくいように作らなければならない)」という制約がつきまといます。
その結果、本当に効かせたい優れた美容成分がごくわずかしか入っていなかったり、肌への浸透よりもテクスチャー(使い心地)を優先して不要な添加物が多く含まれていたりすることが少なくありません。
「だったら、私たちが作ればいい。市販品の限界を超え、美容皮膚科学の知見を惜しみなく詰め込んだ、妥協のないスキンケアを作ろう!」
そんな熱い思いから誕生したのが、私たち恵聖会クリニックのオリジナル化粧品「KEISEIライン」です!!
本日から全10回にわたって、このKEISEIライン(化粧水、美容液、保湿クリーム)に込められた「成分への異常なまでのこだわり」と、「なぜこの化粧品が優れているのか」を、科学的・論理的に解き明かしていく連載をスタートします!
第1回はプロローグとして、「妥協なきスキンケア」の全体像と、各アイテムの開発コンセプトを総括してお届けします。
少し専門的なお話も出てきますが、最後まで読んでいただければ、きっと「だからクリニックが作った化粧品は違うのか!」とご納得いただけるはずです。
ステップ1:ビタミンCの真実を追求した「KEISEI VCローション(化粧水)」
洗顔後、無防備になったお肌に最初に入れるもの。
それは圧倒的な抗酸化力と美肌効果を持つ「ビタミンC」であるべきだと私たちは考えています。
しかし、ビタミンCには乗り越えなければならない大きなハードルが存在します。
それが!!「分子構造の不安定性」です!!
純粋なビタミンC(アスコルビン酸)は非常に不安定で、空気に触れるとすぐに酸化してしまい、そのままでは肌に浸透しにくいという弱点があります。
そこで一般的な化粧品には、
ビタミンCを安定化させた「ビタミンC誘導体」が配合されます。
実は、ここに大きな落とし穴があります。
ビタミンC誘導体は、安定させるために様々な化学修飾(他の物質をくっつけること)を行いますが、化学修飾が多くて分子量が大きくなるほど、実際の「ビタミンCの含有量」はどんどん減ってしまうのです。OMG!!!
例えば、ある種の誘導体では、分子の重さのわずか16%しかビタミンCが含まれていないものもあります。
そこで私たちがVCローションの主成分として選び抜いたのが、
「VCエチル(3-O-エチルアスコルビン酸)」
という成分です。このVCエチルは、数ある誘導体の中で最も分子量が小さく(分子量:204)
なんと、ビタミンCの含有率が86%と圧倒的に高いのが最大の特徴です。
さらに驚くべきは、その「働き方」です。一般的なビタミンC誘導体は、肌の中に入ってから酵素によって分解されて初めてビタミンCとして働き始めます。
しかしVCエチルは、酵素分解を必要とせず、そのままの形でダイレクトにビタミンCとしての効果を発揮する「即効性」を持っています。
おまけに、他の誘導体が数時間で代謝されてしまうのに対し、VCエチルは72時間(3日間)もかけてじわじわと変換・代謝される「持続性」まで兼ね備えているのです。
まさに、ビタミンC誘導体の理想形と言えます。
もちろん、いくら良い成分でも肌の奥に届かなければ意味がありません。
VCローションでは、乳化粒子をナノサイズまで小さくする「微細エマルジョン化技術」を採用し、まるで肌に吸い込まれるような浸透力を実現しました。
ベルガモットと柚子の爽やかな香りに包まれながら、メラニンの受け渡しを防ぐ「ナイアシンアミド」や、強力な抗酸化物質である酵母由来の「グルタチオン」といったサポート成分が、あなたのお肌に透明感と潤いを与えます。
ステップ2:「A反応」を克服したハイブリッド処方「KEISEI レチノールセラム(美容液)」
ビタミンCで肌の土台を整えた後は、「細胞の生まれ変わり」を強力に後押しするステップです。エイジングケアにおいて、絶対に外せない王道成分があります。それが「レチノール(ビタミンA)」です。
レチノールは、表皮のターンオーバーを促進し、真皮のコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸の生成を促すことで、シワやたるみを防ぎ、ハリのあるお肌を作ります。
また、皮脂の分泌を抑えることで毛穴のつまりやニキビを予防する効果も期待できる、まさに万能の成分です。
しかし、レチノールには最大の弱点がありました。
それは「A反応(レチノイド反応)」と呼ばれる、赤み、皮剥け、乾燥、ヒリヒリ感といった刺激です。効果が高い反面、このA反応が辛くて使用を断念してしまう方が後を絶ちません。
そこでKEISEI レチノールセラムでは、このジレンマを解決し、A反応を抑えつつしっかりとレチノールの恩恵を受けられるように「3種類のレチノール誘導体をブレンドしたハイブリッド処方」を開発しました。
1. 水添レチノール
レチノールに水素を添加して安定化させた、マイルドで刺激の少ない成分。ヒアルロン酸産生を促進します。
2. レチノイン酸トコフェリル
シワ改善作用を持つレチノイン酸と、高い抗酸化作用を持つビタミンE(トコフェロール)を結合させた成分。
3. リノール酸レチノール
抗シワ効果のあるレチノールと、美白効果のあるリノール酸を結合させた成分。メラニン生成抑制も期待できます。
この3つを絶妙なバランスで配合することで、刺激を最小限に抑えながら、確かなハリ・ツヤ実感をもたらすことに成功しました。
さらに、セラムには韓国の美容クリニックで行われる「リジュラン注射」などでも大注目の細胞再生関連成分「植物性PDRN(オタネニンジン根エキス由来)」を配合。
加えて、皮膚組織の修復・再生効果を持つ「クダモノトケイソウ種子油」をリポソーム化(細胞膜と同じ構造のナノカプセルに閉じ込める技術)して、肌の奥深くへと届けます。
ダメージを受けた細胞を修復し、根本からの若返りを目指す美容液の完成です!!
ステップ3:再生医療の知見を詰め込んだ「KEISEI ステムセルクリーム(保湿クリーム)」
スキンケアの最終段階は、与えた美容成分をしっかりと肌の中に閉じ込め、外部の刺激から肌を守る「強固なバリア」を作ることです。ここには、再生医療の最先端の知見を惜しみなく注ぎ込みました。
メイン成分として採用したのは、皮膚の老化を強力に抑制する「ヒト脂肪間質細胞順化培養液」です。
幹細胞を培養する際に得られるこの上清液には、細胞を活性化させる「成長因子(グロースファクター)」がたっぷり含まれています。EGF(上皮成長因子)、FGF(線維芽細胞成長因子)、VEGF(血管内皮成長因子)など、なんと150種類以上の成長因子やタンパク質が含まれているのです。
最近の研究で、肌の老化の大きな原因は、乾燥や紫外線などの外部ストレスによる「慢性炎症」であることがわかってきました。この培養液は、炎症を引き起こす代表的な物質(IL-6)の産生を約45%も抑制し、細胞レベルで炎症を鎮め、若々しい肌へと導いてくれます。
そして、保湿とバリア機能の要となるのが角質層の「セラミド」です。市販の保湿クリームにもセラミドはよく使われていますが、実は「セラミドは入っていれば良いというわけではなく、
その『長さ(脂肪酸の長さ)』が重要」だということをご存知でしょうか?
セラミドには多くの種類がありますが、脂肪酸の鎖が「短い」セラミドだけでは、水分を逃しやすく十分な保湿効果を発揮できません。
肌の水分を安定して留め、強固なバリア(ラメラ構造)を作るためには、炭素数が24といった「長い脂肪酸」を持つ「長鎖(極長鎖)セラミド」が必要不可欠なのです。
ステムセルクリームに配合されているのは、醤油の製造残渣などから得られる醸造発酵物由来の「天然ヒト型セラミド」です。
これはヒトの肌に存在するセラミドと全く同じ構造を持ち、強固なバリアに欠かせない長いセラミドを60%以上も含んでいます。これにより、圧倒的な水分保持力とバリア機能を実現しました。
日本の伝統調味料である醤油からヒトと全く同じセラミド構造が発見されるなんて、発酵食品のロマンに溢れていますよね!
さらに、私たちが徹底的にこだわったのが「安全性」です。
このクリームは、再生医療用培養液と同等の施設・製法にて「無菌製造」されています。
そのため、化粧品には必須とされる防腐剤を完全フリーにすることに成功しました。
製造の全工程でアレルギーのリスクとなる動物由来成分を一切排除するAOF(Animal Origin Free)も実現しており、敏感肌の方でも安心してお使いいただける、優しさの極みとも言えるクリームです。
【結び】点ではなく「線」で効かせる、トータルエイジングケアの完成
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。「なぜクリニックがオリジナル化粧品を作る必要があったのか」、その理由が少しでもお分かりいただけたでしょうか。
・高濃度のVCエチルと微細エマルジョン技術で、圧倒的な抗酸化力と透明感を仕込む「VCローション」
・3種のハイブリッドレチノールと植物性PDRNで、細胞の再生スイッチを強力に押す「レチノールセラム」
・150種以上の成長因子を含む幹細胞培養液と長鎖セラミドで蓋をし、完全無菌製造の優しさで守り抜く「ステムセルクリーム」
これらは単なる良い成分の寄せ集めではありません。
一つひとつのアイテムが主役級のポテンシャルを誇りながらも、3ステップを順番に使うことで成分同士が互いの機能を補完し合い、効果を何倍にも高めるように計算され尽くした「妥協なきスキンケアライン」なのです!!!!
「クリニックでの治療効果を長持ちさせたい」 「本気で肌を変えたいけれど、何を使えばいいかわからない」
そんな方にこそ、ぜひ一度手に取っていただきたい私たちの自信作です。
さて、次回(第2回)のブログでは、ステップ1の化粧水に配合されている奇跡の成分「VCエチル」にスポットライトを当てます。
「ビタミンC誘導体は、含有量で選ばなければ意味がない!」という、ちょっと衝撃的な事実と秘密に迫ります。どうぞお楽しみに!
【参考資料】
プロローグなので参考資料は各論のページに譲ります!!!