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第3回:72時間働き続ける?即効性と持続性を両立する次世代ビタミンCの秘密

こんにちは。
恵聖会クリニックのなおやです!

「本当に結果が出るスキンケアを作りたい」という美容皮膚科クリニックの執念から生まれた、オリジナル化粧品「KEISEIライン」の秘密に迫るこの連載。

前回の第2回では、化粧水「KEISEI VCローション」の主役である「VCエチル(3-O-エチルアスコルビン酸)」という成分について、「ビタミンC誘導体は含有量で選ぶべき!」というお話をしました。
第2回はこちら
様々な化学修飾によってビタミンC本来の含有量が減ってしまう誘導体が多い中、VCエチルは圧倒的な含有率(86%)を誇るという、まさに「成分の純度」にこだわったお話でした。

しかし、私たちがこのVCエチルを「次世代のビタミンC」として選び抜いた理由は、含有量だけではありません。 実は、肌の中に入ってからの「働き方」が、これまでのビタミンC誘導体の常識を覆すほど規格外なのです。

今回のテーマは、「即効性」「持続性」
「化粧品を塗っても、いつ効果が出ているのかわからない」 「朝塗っても、夕方には効果が切れている気がする」 そんなスキンケアの「時間」にまつわるお悩みを、科学の力で解決するメカニズムを紐解いていきましょう!!

尚也医師

一般的なビタミンC誘導体の「タイムラグ」と「短距離走」

まず、多くの化粧品に配合されている一般的な「ビタミンC誘導体」が、肌の中でどのように働くのかをおさらいしてみましょう。

純粋なビタミンC(アスコルビン酸)はそのままでは壊れやすいため、別の物質(化学修飾)をくっつけてガードしたものがビタミンC誘導体です。
この誘導体が肌に塗布され、角質層の奥へと浸透していくと、私たちの体内に存在する「酵素」と出会います。この酵素がハサミのような役割を果たし、ビタミンCをガードしていた物質をチョキチョキと切り離します。
ガードが外れ、ようやく本来の「純粋なビタミンC」の姿に戻って初めて、抗酸化作用やコラーゲン生成といった効果を発揮し始めるのです。

つまり、一般的なビタミンC誘導体には、「肌に入ってから酵素によって分解されるまでのタイムラグ」が存在します。
塗ってすぐに100%の力が発揮されるわけではないのです。

さらに、もう一つの問題があります。
せっかくビタミンCの姿に戻って働き始めても、その効果は長くは続きません。

一般的なビタミンC誘導体は、肌の内部で変換され、代謝されて体外に排出されるまでにわずか6〜8時間程度しかかからないと言われています。

朝のスキンケアで塗っても、夕方には肌の中からほぼ消え去ってしまっている。
まるで、勢いよく走り出してすぐに息切れしてしまう「短距離走」のような働き方なのです。

一般的なビタミンc誘導体による作用

タイムラグ・ゼロ!塗った瞬間から戦い始めるVCエチルの「即効性」

この「タイムラグ」という弱点を見事に克服したのが、KEISEI VCローションに配合されている「VCエチル(3-O-エチルアスコルビン酸)」です。

VCエチルの最大の特徴は、その非常にシンプルで特殊な構造(エチル基の結合)にあります。
驚くべきことに、VCエチルは肌に浸透した後、「生体内で酵素による分解(切り離し)を必要としません」

酵素の助けを借りることなく、
「肌の中に入ったその瞬間から、そのままの形でダイレクトにビタミンCとしての効果を発揮する」ことができるのです。
紫外線を浴びて発生した活性酸素(肌のサビ)や、シミの原因となるメラニンの生成に対して、待ったなしで即座に攻撃を開始します。

まさに「タイムラグ・ゼロ」

これが、私たちがVCエチルを「次世代のビタミンC」と呼ぶ理由の一つである即効性の秘密です。
肌がダメージを受けたその瞬間に、いかに早く抗酸化のバリアを張れるか。

美容医療の現場でも「スピード」は非常に重要ですが、このVCエチルはホームケアにおいて最高の瞬発力を見せてくれます。

VCエチルによる作用1

72時間(3日間)走り続ける驚異の「持続性」

即効性があるだけでも素晴らしい成分ですが、VCエチルの本当の凄さはここからです。

先ほど、一般的なビタミンCは6〜8時間程度で代謝されてしまうとお話ししました。
しかし、VCエチルが肌の中で変換・代謝され、完全に役割を終えるまでにかかる時間は、なんと「72時間」です。

72時間、つまり丸3日間です。

夜のお風呂上がりにKEISEI VCローションを塗ったとしましょう。
塗った瞬間から「即効性」で肌の酸化ダメージをケアし始めます。

そのままあなたが眠りにつき、翌日の朝を迎え、日中の紫外線を浴びている間も、肌の中ではVCエチルがじわじわと働き続けています。
そしてその日の夜、次の日、さらにその次の日まで、絶え間なくビタミンCとしての効果を持続してくれるのです。

瞬発力(即効性)を持ちながら、フルマラソンのような持久力(持続性)も兼ね備えている。
これが、VCエチルの圧倒的な優位性です。

毎日の朝晩のスキンケアでこのローションを使い続ければ、あなたの肌の中は常に「高い濃度のビタミンCで満たされ、守られ続けている状態」をキープできるということになります。

VCエチルによる作用2

「即効性×持続性」がもたらす、具体的な美肌効果とは?

では、この72時間働き続けるビタミンCは、具体的に私たちの肌にどのような恩恵をもたらしてくれるのでしょうか。

1. メラニン生成の徹底ブロックと、黒色化の抑制

シミやくすみの原因となるメラニンは、「チロシナーゼ」という酵素が活性化することで作られます。
VCエチルはこのチロシナーゼの働きを強力に阻害します。
さらに、厚生労働省から「医薬部外品の美白有効成分」としても承認されているVCエチルには、他のビタミンC誘導体にはない特筆すべきメカニズムがあります。

それは、すでに作られてしまったメラニン単量体が、紫外線によって結合して黒くなる(重合化する)のを防ぐという効果です。
72時間、肌に留まることで、日中の紫外線ダメージから徹底的に肌を守り抜きます。

2. 絶え間ないコラーゲン産生のサポート

肌のハリや弾力を保つコラーゲンの生成には、ビタミンCが不可欠です。
しかし、コラーゲンは1日で作られるものではありません。
肌の奥の線維芽細胞が、日々少しずつコラーゲンを作り出しています。

VCエチルが3日間にわたって肌に存在し続けることで、このコラーゲン生成工場に「材料(補酵素)」を常に供給し続ける状態を作ることができます。
結果として、内側から押し返すようなハリ感へと繋がるのです。

サポート成分と浸透技術で、効果を「確信」に変える

いくらVCエチルが優れていても、肌の奥へ届かなければ、その「即効性」も「持続性」も宝の持ち腐れになってしまいます。

そこでKEISEI VCローションでは、第1回でもご紹介した「微細エマルジョン化技術」を採用しています。
本来混ざりにくい成分をナノレベルの極小粒子にすることで、肌(角質層)の隅々まで、まるで吸い込まれるように浸透させます。

さらに、VCエチルが孤独に戦うことがないよう、脇を固めるサポート成分も豪華です。
メラニンの受け渡しを防ぎ、コラーゲン産生を促す「ナイアシンアミド(ビタミンB3)」
細胞の代謝を助け、組織の修復を促す「パンテノール(ビタミンB5)」
そして、酵母由来の強力な抗酸化物質であり、ビタミンCと共に肌のサビと戦う「グルタチオン」

これらの成分が、72時間働き続けるVCエチルと手を取り合うことで、圧倒的な透明感とエイジングケア効果を実感できる一本に仕上がっています。

【結び】「時間」を味方につけるスキンケア

いかがでしたでしょうか。

「ビタミンC誘導体は、含有量で選び、働き方(即効性・持続性)で選ぶ」。

一般的な市販品ではコストや製造の難しさからなかなか実現できない、この「究極のビタミンCの形」を追求した結果が、クリニック発だからこそ完成した「KEISEI VCローション」です。

朝塗って夕方には効果が切れてしまうスキンケアから卒業し、24時間、365日、あなたの肌を酸化や老化から守り続ける「時間を味方につけるスキンケア」を、ぜひ体感してみてください。 毎朝鏡を見るのが、きっと楽しみになるはずです。

さて、化粧水で肌の土台を完璧に整えた後は、いよいよエイジングケアの核心、「細胞の生まれ変わり」にアプローチするステップに進みます。

次回(第4回)は、今回少しだけ触れた驚異の浸透技術「微細エマルジョン化」のメカニズムと、それを後押しする美容成分たちについて、さらにマニアックに深掘りしていきます。どうぞお楽しみに!

【参考資料】 本記事は以下の資料に基づき作成しています。

VCエチルに関して理解を深める資料たちなので前回と同様の資料です!
直接文面に繋がらない資料もあるかもですが、VCエチルとはどんなものなのかがよく理解できる論文たちなので興味があれば是非読んでみてください!!

KEISEIライン作成時資料
  • Macan AM, et al. Therapeutic Perspective of Vitamin C and Its Derivatives. Antioxidants. 2019;8:247.
  • Santos KLB, et al. Essential Features for Antioxidant Capacity of Ascorbic Acid (Vitamin C). J Mol Model. 2022;28:1.
  • Iliopoulos F, et al. 3-O-Ethyl L-Ascorbic Acid: Characterisation and Investigation of Single Solvent Systems for Delivery to the Skin. Int J Pharm X. 2019;1:100025. Iliopoulos F, et al. Topical Delivery of 3-O-Ethyl L-Ascorbic Acid from Complex Solvent Systems. Sci Pharm. 2020;88:19.
  • Loza-Rodríguez N, et al. Lipid-Based Gels for Delivery of 3-O-Ethyl L-Ascorbic Acid in Topical Applications. Pharmaceutics. 2024;16:1187.
  • Jarocka-Karpowicz I, et al. 3-O-Ethyl Ascorbic Acid and Cannabigerol in Modulating the Phospholipid Metabolism of Keratinocytes. Antioxidants. 2024;13:1285.

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