ドクター・スタッフブログ
鬼頭理事長ブログ
バストの変遷
昔は、胸の大きな人は、和服が似合わず、胸にさらしを巻いて、小さくみせようとしたものです。
時代の欧米化に伴い、洋服に替わり下着メーカーが、次々とブラジャーを世に出し、ふくよかなバストが持てはやされるようになりました。
(日本で、ブラジャーという言葉が一般化するのは1930年代で、歴史は浅い。)
婦女界新年号付録 1928年(昭和3年)
日本文化を研究する大学の教授の、記事によると、日本女性の乳房は、江戸時代まで、それほど、性愛の対象として重要ではなかったらしい。
(むしろ、ふとももや、うなじが春画に熱心に描かれている。)
女性が、乳房を少し見られても羞恥心も少なく、男性も乳房に対し執着も少なかったそうだ。
60年代から、女性の社会進出と洋装化に伴いブラジャーが普及し、身体意識の価値観が急激に変遷していった。
確かに戦後から60年代までは、混浴もたくさんあり農家では田植えの合間に、赤ちゃんの授乳をする姿が、普通の光景だったし、海女さんも半裸で、海に潜っていました。
海女さんの様子(1953年撮影)
日本文化出版社『写真で見る日本 7』より
かつては、母性の象徴だった乳房が、ブラジャーで隠される事で、より羞恥の対象となり、70年代にはグラビア雑誌が刊行されアイドル女性の水着写真が売られるようになって、ますます乳房が 性的象徴としての価値観に変容していった。
※以下は、1970年代 初代クラリオンガールのアグネス・ラムのイメージ画像
(当時は、巨乳という言葉は、無かった。)
美容外科にも、バストの悩みで相談に来られる方がたくさんいらっしゃいます。
授乳後に下垂して萎んでしまった人や、大きすぎて 縮小したいという方もいますが、とにかく大きくしたいと希望する人も 多く、これも時代背景の価値観によるものでしょうか。
近い未来にはどんな バストが、理想になっていくのでしょう。