ドクター・スタッフブログ
鬼頭理事長ブログ
ヒロポン
時折、芸能界でも麻薬使用で逮捕されたというニュースが流れてくる。
覚醒剤は、日本政府の命を受け、長井東大教授らが作った「ヒロポン」(大日本製薬)という商品名で、(疲労が、ポンととれる)有名となり、同様に「セドリン」(武田薬品)・「ホスピタン」(参天製薬)などが、除倦覚醒剤として、市販されていた。
元々、学生の受験勉強や、夜中まで働く医療従事者の間で使用されていたが、軍部がその効用に目をつけ、大東亜戦争では、特攻隊員や軍需工場で徹夜で働く学生に支給された。
出典:Wikimedia Commons(Public Domain)
神風特攻隊(1945年3月21日)
出典:Wikimedia Commons(Public Domain)
「ヒロポン」の長期服用後の副作用は、誰でも知っているように、最終的には人生を台無しにしてしまう恐い薬だが、戦後間もない頃、私の親達の間では「効果抜群の万能薬」といった具合の認識で、広告をみて薬局へ行けば簡単に、手に入った。
終戦直後には、大量の「ヒロポン」の在庫が製薬会社に残っていたためか、敗戦で資金不足の政府は何故か、
何らの対策を講じていない。
坂口安吾や織田作之助らの文学作品の中にも、度々「ヒロポン」が登場する。
「メシを食うよりヒロポンが安いせいもあり、それで二,三日は眠らず仕事が捗り、、、。」
昭和26年に漸く、覚醒剤取締法が出されるも、昭和30年には検挙者5万人・中毒者200万人となる。
いきなり禁止されても、中毒(ポン中)になっていれば、そう簡単には止められない。
(タバコと一緒だ。)
今まで簡単に手に入った「ヒロポン」を求め、闇ルートでしか買えなくなってしまった。(大阪では、酒梅組系などのやくざが暗躍していた。)
昭和31年撮影 大阪劇場
出典:Wikimedia Commons(Public Domain)
時代が移り変わっても、こうした薬には何か神秘的な魔力があって、つい好奇心から手を出してしまったり、自暴自棄で使用してしまうのだろうか
国家権力によって作り出された「ヒロポン」は、国家権力の都合で禁止となり、その裏で巨額の金が動いているのだろう。
こんな「ヒロポン」の歴史を振り返ると、タバコも同じ運命を辿るような気がして、私はタスポ導入を期に、タバコ中毒から脱出すべくもがきながらも、はや1年が過ぎ去ろうとしている。
ヒロポンを使用したら元気が出るし、すごく痩せるので、今はやりの痩せ薬より余程効果があるかもしれない。
(勿論、中毒となり、健康を害します。)